『入りやすい店』と『入りたくなる店』

『優れた知性とは二つの対立する概念を同時に抱きながら、その機能を充分に発揮していくことができる、そういったものである』・・・・・ずいぶん前に読んだ小説より

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

入りやすい店とは

入りやすい店。

これは、お店の見通しが良いので入りやすい

入ってからも快適に回遊できるだけの通路幅がある

入り口と出口が見えているので入っても出てゆきやすそう・・・

こういった環境が出来ているお店。

つまり、“物理的抵抗感”と“心理的抵抗感”が無い、低い、お店ですね。

入りたくなる店とは

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入りたくなる店。

これは、何かありそうでワクワクする

何があるんだろう?この奥はどうなっているんだろう?

こんな気持ちにさせるお店。

つまり、“期待感”や“探究心”をあおる、お店ですね。

で、どっちが良いんですか?

では果たして、どちらのお店を目指せば良いのでしょう?

もちろん、「入りやすくて」「入りたくなる」お店、これが良いと思いますよね?

でもこれらは実際には相反する要素で成り立っています。

「入りやすいお店」=“物理的抵抗感”と“心理的抵抗感”が無い=面白みも無い・・・

「入りたくなるお店」=“期待感”や“探究心”をあおる=何があるかわからない、どうなっているかわからない不安感がある・・・

伝わっていますか?

両方を同じように両立させるってことは出来ないんです。

自分のお店やブランドがどうありたいのか?

自分のお店やブランドが、「誰かのため、世の中のために何を提供できるのか?」

これを見つめること、追求することからしか、その最適解はみつけられません。

教科書的な、ファッションビジネスやVMDの答えは、ここには無いのです・・・

 

自分のお店やブランドがどうありたいのか?

自分のお店やブランドが、「誰かのため、世の中のために何を提供できるのか?」

これをよく考えて、「入りやすいお店」「入りたくなるお店」

このバランスの最適解を見つけてくださいね。

・・・・・そういうことです。

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  1. 志村幸司

    藤井さん、凄く分かりやすいです。昔は入りやすさが最も重要と言われてましたが、マツモトキヨシやビレッジバンガードなどの成功で、わけわからんけどなんか面白そうって動機が成立する事を証明しましたもんね!!勉強になりました。

    • 藤井 雅範

      志村さん、そうなんですよ。
      そしてこの相反する要素、そのバランスに教科書的答えやロジックは、ないんです・・・

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