プロの作家によるPOP

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

ファッションや雑貨インテリア関連まで、ライフスタイルを提案する対応のお店を『ライフスタイル・ストア』というふうに呼んでいます。

新しくできたこのお店は、『キュレーション・ストア』と呼ばれているらしい。

la kaguという名の『キュレーション・ストア』

『la kagu』外観

『la kagu』外観

なるほど、本、家具、ファッション、ライフスタイル雑貨、カフェまでが、各分野の目利き(=キュレーター)達にセレクトされたもので構成されている様です。

1Fの入り口には『la kaguと書き手』と書かれたバナー(垂れ幕)が下げられ、その下に白木のスノコ状のボックスが積み上げられてテーブルになっている。

その上に、『la kagu』にセレクトされている商品と、いろんな作家たちがそれを使用した感想を記した一文を書いた用紙が、置かれている。

それぞれの一文が、強力なPOPとなって、商品の魅力やその商品のある風景や暮らし、を物語っている。

尚、この用紙は各作家のスタイル(縦書き、横書き、手書き、活字)で書かれたもの。

持ち帰ることも可能になっています。

 ニットキャップ×樋口毅宏

そのうちのひとつ、ニットキャップについての樋口毅宏さんの一文はこんな感じでした。

『la kaguと書き手』

『la kaguと書き手』

『僕たちは十二月の旅人だった。

 

あの空の向こうに何があるか、話しながら歩いた。

肩に風を連れて、通りに笑顔の虹を振りまきながら。

 

スミレ色の雨。

壊れかけたワーゲン。

きみの匂いがするニットキャップ。

いつだって一緒だったね。

 

季節を超えていきたかった。

あの温もりを教えてくれたきみと』

まとめ

持ち帰ることが出来る用紙

持ち帰ることが出来る用紙

ひとつひとつの商品全てに、こんなPOPがついていたら・・・

その商品のある風景が思い浮かんだり、その商品を使ったときの感情が沁み入ってきたり。

その商品の価値が高く伝わるだろうな・・・

そして、それらのPOPを読んで楽しむことで、お店でゆっくりと時間を過ごしてしまうことでしょう。

ついつい、買ってしまいたくなる。

・・・・・そういうことです。

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  1. 山田 昭

    いつも為になる情報でありがたいです。いろいろ勉強になります。今後とも宜しくお願いします。

  2. 山田 昭

    最高にいい!!面白いし、私自身もこれは好き。ありがとうございます。

    • 藤井 雅範

      山田さん、商品の価値がとっても高く伝わりますよね!

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